舞台チャージマン研備忘録
ぶっちゃけブログなんて、中学時代にアメーバブログで復活(分かる人には分かる)の地の文が無いBL小説を呪詛のように書き連ねて公開していた以外にしか使ったことないので適当に日記として使います。
前置きが長くなりましたが、『LIVEミュージカル演劇チャージマン研』の観劇に行ってきました。
発端は、5月末日。
【まさかの】『チャージマン研!』が舞台化!研役は“4人”https://t.co/9UVTt4V0w5
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2019年5月30日
〇主人公・泉研
古谷大和
安達勇人
高崎俊吾
中村誠治郎
泉キャロン:星元裕月
バリカン:阿部快征
魔王様:村上幸平
ジュラル星人:浜ロン
知らないフォロワーもいるだろうから説明すると、「チャージマン研!」はナックというヤバいアニメ会社が製作し、1974年の春から夏にかけて平日の番組と番組の間にある10分くらいの尺を持たすために放映されてた日本のテレビアニメです。
その内容は人間の少年、泉研がチャージマンに変身し、宇宙から来た宿敵ジュラル星人と闘うというまあよくある子供向けのストーリーなんですけど、
・1話から何故研が変身できるのか分からない
・ジュラル星人と研の因縁も分からない
・最終話まで上記の説明がほぼない
・使い回しの作画
・尺繋ぎのはずのアニメなのに余る尺
・ジュラル星人が無抵抗だろうがまだ何もしていなかろうが虐殺し尽くす
・パパもママも研も落ち着いた髪の色なのに妹のキャロンだけ外人風の名前に金髪で闇を感じる
などとツッコミどころしかないアニメでありまして。そのヤバさが2000年代後期になんか知らんけど急にウケ初め、今ではカルト的な人気を誇る伝説のアニメになってしまったということです。
気になる人はDVD出てるから買ってどうぞ。
まあそんな気の狂ったアニメを舞台化するとか言うんだから多分面白いだろという雑な期待を胸にチケットを取りました。
同行してくれたのは2.5次元舞台をほぼ見たことない初心者のフォロワー。マジで可哀想。
話は変わりましてこの舞台、普通の2.5次元舞台ではあり得ないのですが撮影OK。ほぼ全ての回がニコニコ動画で生放送されているという「昭和の作品のはずなのに今まで2.5次元が築き上げてきた常識を全てブチ壊しにかかっている」とんでもない作品でした。
SNSへの画像アップロードも当然のように可能だったので、初日公演が始まった時にどんな舞台か予習しとこうかなとTwitterを検索しました。
舞台チャー研、写真撮影SNSアップロードOKだから調べると色々引っかかるんですけど「見るドラッグ」「サイコパスの脳内」「悪夢」「松ステ」「KING OF PRISM」「理解しようとするな」とか散々言われてるのマジで笑ってまう
— 那島ナカヤ (@n_akaya) 2019年10月31日
そして時は11月5日、場所は「新宿FACE」という歌舞伎町のホストと風俗嬢と居酒屋のキャッチを倒さないと行けないみたいなクソ立地のホールでした。
関係ないけど東口でフォロワーと待ち合わせしたのに南口に出ちゃって泣きながら新宿を彷徨いました。昨日も別件で新宿来たのに迷った、新宿と相性が悪すぎる。
開場してからは、迷うと席まで演者であるジュラル星人が案内してくれました。
あとジュラル星人との写真もOKなのでなんか始まる前からシャッター音めっちゃ聞こえてました。タピオカと一緒に自撮りするノリでギャルが異星人と写真撮っていた光景は割と異質でした。フォロワーは推しのアクリルキーホルダーをジュラル星人に持ってもらって写真撮っていました。
舞台の内容は筆舌し尽くし難かったので撮っていた写真(何故か200枚くらいあった)を使ってダイジェスト形式でネタバレがあるんだかないんだか分からない感じに説明していきます。
前座で色々な説明をしてくれる心優しい魔王様。
さも当然のようにウィッグネットのまま出てくる研、テニミュでやったら多分炎上どころじゃ済まないと思う。
キャロンちゃん、本当に可愛くて写真の4割がこの子だった。ちなみに男性の俳優さんです。
さも当然のように四人いる研、ちなみに2時間ある舞台で何故四人いるかの説明は何一つなかった。
チャージマン研を知らないかわいそうなお友達のためにちゃんと説明も入った、そもそもチャー研を知らないで来るような人間はこの場にはいない。
これはクトゥルフを呼ぶ研たち。
チャー研で1.2を争うほど有名と言っても過言ではない回の実写化。耳毛どうやって再現するのかなって思ったらAC部みたいなことやり始めて正気を疑いました。
これはボルガ博士。
突然始まった松ステ、曲をがっつり寄せてたんですけど大丈夫なんでしょうか。
さも当然のようにいる四人のチャージマン研。
そういえばこの舞台1、幕〜幕間にニコニコの投げ銭で2幕の主役を決められるという謎の運用システムがあるのですが、そこでウン十万円分のポイントが動いていたという事実が一番怖かったです。なんなら投票終わったあとも投げ銭されてました。
そんなこんなで2時間ぶっ通しでサイコパスの脳内みたいな舞台を見ていました。
総評といいますかこの舞台を通して強く思ったのは、この舞台マジでこれからの2.5次元舞台やコンサートなどの常識を大きく変えるんじゃないかなってことです。
ライブや舞台で割とタブー視されている撮影を可能にし、観客がSNSへアップすることで宣伝になってより多くの集客を見込めていたイメージがあります。
ニコニコ動画での生放送も、最初は来場者減る原因なのでは?って思いましたが生放送見て、現地で実際に見たい!って思ってチケット取った人もたくさん見かけました。
結構大胆で、そんで成功してるマーケティング方法ですね。
チケット取れず見れなくて泣く人もいない、転売の防止にも繋がる。なんならチケットの特典は金で買える(普通に物販でグッズとして売ってるものだったので)。
今後こういうやり方もっと増えてもいいんじゃないかな〜と個人的に思いました。
明日が千秋楽なのですが、気になるお友達はニコニコ生放送でもやってるし調べてみたらいいと思います。プレミアム入れば全部観られるので。
あと、特典の学習帳はクソデカかったです。